はじめに
最近注目を集めているMagic Animateは、静止画の人物を自由にアニメーション化できるAIツールです。このツールを使えば、お気に入りの写真やキャラクターを瞬く間にアニメーションに変換することが可能になります。
Windows PCにMagic Animateをインストールすることで、誰でも簡単にアニメーション制作ができるようになるはずです。
この記事では、そのインストール方法と基本的な使用方法を解説します。さぁ、あなたもMagic Animateで、好きなキャラクターを自由自在に動かしてみましょう!
Magic Animateのセットアップに必要な基本ツール
Magic Animateをインストールにはいくつかの基本的なツールが必要です。以下に、これらの必須ツールの公式サイトのリンクを提供します。各ツールのインストール方法は、それぞれの公式サイトで確認できます。
- Python:プログラミングとアプリケーション開発のための強力な言語です。
Pythonの公式サイト - Git:ソースコードの管理に広く使われるバージョン管理システムです。
Gitの公式サイト - FFmpeg:動画と音声の処理に使われる多機能なツールです。
FFmpegの公式サイト
これらのツールは、Stable Diffusionが稼働するバージョンであれば、Magic Animateは問題無くインストールできました。
Magic Animateのセットアップ
0. magic animateをインストールする場所
Magic Animateをインストールする場所を決めます。コマンドプロンプトを開いてcd等でドライブやフォルダを指定します。
1. レポジトリのクローン
majic-animate-for-windows のGitHubページへアクセスし、リポジトリのURLをコピーします。次に、コマンドプロンプトを開き、
git clone https://github.com/magic-research/magic-animate.git
上記コマンドを実行して、リポジトリをクローンします。
これでMagic Animateのソースコードと必要なファイルがローカルマシンにコピーされます。
magic-animate-for-windowsのフォルダが作成された事を確認してください。
2. 仮想環境の作成
magic-animate-for-windowsのフォルダを開き、何もない所でShift+右クリックよりpowershellを開きます。
python -m venv venv
コマンドを実行して、新しい仮想環境を作成します。magic-animate-for-windowsのフォルダ内にvenvフォルダが作成されます。
仮想環境は、プロジェクトに必要な依存関係を他のプロジェクトやシステムの設定から分離するために使用されます。これにより、環境の衝突を避けることができます。
3. 仮想環境の活性化
venv\Scripts\activate
コマンドを実行して、作成した仮想環境をアクティベートします。
次の行に緑文字で(venv)と表記されていればアクティベートできました。
仮想環境をアクティベートすることで、この環境内でのみライブラリやツールをインストールし、使用することができます。
4. PyTorchのインストール
PyTorch Build:Stable (2.1.1)
Your OS:Windows
Package:Pip
Language:Python
Compute Platform:CUDA 11.8を選択すると
Run this Command:pip3 install torch torchvision torchaudio –index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118
といったアドレスが出て来ます。
pip3 install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118
こちらをpowershellに張り付けて、PyTorchと関連ライブラリをインストールします。
PyTorchは、Magic Animateが動作するために必要な機械学習ライブラリになります。
5. ライブラリとモデルのインストール
.\install.ps1
powershellで実行して、Magic Animateで必要とされる追加のライブラリとモデルをインストールします。時間が掛かりますので動かなくなっても焦らずに。
Magic Animateの使用
Powershellの再起動
Powershellを新しい環境設定を反映させるため、一度閉じてから再起動します。
仮想環境の再活性化
Powershellを一度閉じて再起動します。
venv\Scripts\activate
再度、仮想環境をアクティベートします。
Magic Animateの起動
.\run_gui.ps1
コマンドを実行して、Magic Animateのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を起動します。
このGUIを通じて、アニメーションのプロジェクトを作成し、管理できます。
Powershellにhttp://127.0.0.1:7860とURLが表示されたら、Ctrlを押しながらクリックするとWeb画面が立ち上がります(アドレスにコピペでも可)
アニメーションの生成
GUIの下部Motion Sequenceから動きを選択し、右側の領域に人物画を配置します。その後、「Animate」ボタンを押してアニメーションを生成します。
数分後、選択した動きに基づいたアニメーションが人物画に適用されます。
・リアルバージョン
・イラストバージョン
色々な研究が必要ですね。
最後に
Magic Animateのインストール方法を最後までお読みくださり、ありがとうございます。
現在、このツールでは顔の表現に課題が残っているように見受けられます。しかし、このような些細な不具合はAI画像生成の開発過程でよくあることです。
Stable Diffusionやその他AIアート生成の進化を見てきた今なら、あっという間に解決される事が想像できます。我々はこのツールが提供する無限の創造的可能性を楽しみにしており、今後も探求していきたいと思います。